2026 年 6 月 14 日(日)〜 20 日(土)の週にリリースされた Claude Code のアップデートをまとめる。対象は 2.1.178・2.1.179・2.1.181・2.1.182・2.1.183 の 5 バージョン。2.1.178 では権限ルールの細粒度化やネストした .claude/ ディレクトリのサポートが加わり、2.1.179 ではストリーム接続断や WSL2 スクロールなど信頼性修正が続いた。週末にリリースされた 2.1.181 では /config key=value 構文の追加・起動問題 4 件修正・40 件近い変更が一挙に投入された。続く 2.1.183 では Auto モードの安全性強化や /config --help の追加、thinking ブロックに関連する複数の重要修正が行われた。
今週のハイライト
Auto モードの安全性強化(2.1.183)
2.1.183 では Auto モードで実行される破壊的な操作のブロックが強化された。具体的には git reset --hard・git checkout -- .・git clean -fd・git stash drop の各コマンドはユーザーが明示的にローカル作業の破棄を求めていない限り実行がブロックされる。また git commit --amend は今セッション中にエージェントが作成したコミットでない場合にブロックされ、terraform destroy・pulumi destroy・cdk destroy も対象スタックを明示的に指定していない限り実行できない。Auto モードで大胆にタスクを任せながらも、誤操作による取り返しのつかない変更を防ぐ安全網として機能する。
attribution.sessionUrl 設定で git コミット/PR から claude.ai リンクを除外(2.1.183)
attribution.sessionUrl という新しい設定が追加された。この設定を有効にすると、Web セッションおよび Remote Control セッションでエージェントが作成するコミットメッセージや PR 本文に自動付与される claude.ai のセッション URL が省略される。内部ポリシーでセッション URL の外部公開が制限されている企業環境や、クリーンなコミット履歴を維持したいプロジェクトに有用だ。
/config --help で設定キー一覧を確認(2.1.183)
2.1.181 で導入された /config key=value 構文に合わせ、/config --help が追加された。使用可能な設定キーの一覧と説明が表示されるため、都度ドキュメントを参照する手間が省ける。また /config のトグル挙動も変更され、Enter と Space の両方で設定を変更できるようになり、Esc でセーブして閉じるようになった(以前は Esc で変更を破棄していた)。
thinking ブロック関連の修正(2.1.183)
thinking ブロックをめぐる 2 件の不具合が修正された。1 件目は、サブエージェント起動時に thinking.disabled.display の設定が有効な場合に発生していた Extra inputs are not permitted という 400 エラー。2 件目は、モデルが thinking ブロックのみを返してテキスト出力がゼロのまま無音でターンを終了していた問題で、Claude が再プロンプトをかけるよう修正された。前者は特定の設定を持つユーザーのサブエージェント動作を妨げ、後者はモデルが無応答に見えるという混乱を招いていた。
/config key=value 構文でその場から設定変更(2.1.181)
プロンプトから直接 /config thinking=false のように入力するだけで任意の設定を変更できる構文が追加された。これまではターミナルの別コマンドや設定ファイルを手で編集する必要があったが、対話セッション中でも -p モードでも Remote Control 経由でも、いつでもその場で設定を書き換えられる。頻繁にモデルの挙動を切り替えながら作業するユーザーに特に便利な機能だ。
バージョン別サマリー
| バージョン | リリース日 (JST) | 概要 |
|---|---|---|
| 2.1.183 | 2026-06-19 09:02 | Auto モード安全強化・/config --help 追加・thinking ブロック修正など 17 件 |
| 2.1.182 | 2026-06-19 07:06 | バグ修正と信頼性向上 |
| 2.1.181 | 2026-06-18 | /config 構文追加・起動問題 4 件修正・40 件近い変更を含む大型リリース |
| 2.1.179 | 2026-06-17 | 接続断・WSL2 スクロール・Linux サンドボックスなど信頼性改善 |
| 2.1.178 | 2026-06-16 | 権限ルールの細粒度化、ネスト .claude/ サポート、Auto モード改善、多数の修正 |
変更点一覧
2.1.183
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 新機能 | 要求したモデルが非推奨または自動的に新しいバージョンに更新された場合に警告を表示するように |
| 新機能 | attribution.sessionUrl 設定を追加。Web および Remote Control セッションのコミット/PR から claude.ai セッションリンクを省略できる |
| 新機能 | /config --help を追加。/config key=value で使用できる設定キーの一覧を表示する |
| 改善 | Auto モードの安全性を強化: ユーザーが作業の破棄を求めていない場合に git reset --hard・git checkout -- .・git clean -fd・git stash drop をブロック |
| 改善 | Auto モードの安全性を強化: 今セッションのエージェントが作成したコミットでない場合に git commit --amend をブロック |
| 改善 | Auto モードの安全性を強化: 明示的な指定がない限り terraform destroy/pulumi destroy/cdk destroy をブロック |
| 改善 | /config のトグル挙動を変更: Enter と Space の両方で設定を変更可能に。Esc は保存して閉じる動作に変更(以前は変更を破棄) |
| 改善 | 起動時ロゴ下の “setup issues” 行を削除 |
| 修正 | thinking.disabled.display 設定が有効な場合のサブエージェント起動時に発生する Extra inputs are not permitted 400 エラーを修正 |
| 修正 | サブエージェントで WebSearch が空の結果を返す問題を修正 |
| 修正 | vim モードで履歴をナビゲートした後、ターミナルカーソルがプロンプト上部に取り残される問題を修正 |
| 修正 | ネストしたサブエージェント負荷下での Windows Terminal におけるフルスクリーン TUI の表示崩れを修正 |
| 修正 | モデルが thinking ブロックのみを返したためターンが無音で完了していた問題を修正。Claude が再プロンプトをかけるように |
| 修正 | ユーザーレベルのスキルがスラッシュコマンドの自動補完に複数回表示される問題を修正 |
| 修正 | 認証が必要な MCP サーバーがヘッドレス/SDK モードでモデルに auth-stub ツールを公開する問題を修正 |
| 修正 | シェルの rc ファイル初期化が遅い場合に tmux チームメイトペインが起動しない問題を修正 |
| 修正 | エージェント起動中に入力されたキーストロークが新しい tmux ペインに漏れる問題を修正 |
| 修正 | チームメイトがターンを終了した際にチームメイトが開始したバックグラウンドタスクが強制終了される問題を修正 |
| 修正 | スケジュールされたタスクと Webhook トリガーの配信がキーボード入力として扱われる問題を修正。タスク通知として正しく分類されるように |
| 修正 | フォーカスモードで各レスポンスの下に Ran N PostToolUse hooks のタイミング行が表示される問題を修正 |
2.1.182
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 修正 | バグ修正と信頼性向上 |
2.1.181
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 新機能 | /config key=value 構文を追加。プロンプトから任意の設定を変更可能(例: /config thinking=false)。対話・-p・Remote Control のすべてで動作する |
| 新機能 | sandbox.allowAppleEvents オプトイン設定を追加。サンドボックス化されたコマンドが macOS で Apple Events を送信できるようになる |
| 新機能 | CLAUDE_CLIENT_PRESENCE_FILE 環境変数を追加。マーカーファイルを指定することで、PC 作業中のモバイルプッシュ通知を抑制できる |
| 改善 | バンドルされた Bun ランタイムを 1.4 にアップグレード |
| 改善 | 長い段落のストリーミングを改善。最初の改行まで待つのではなく、1 行ずつ逐次表示されるように |
| 改善 | 自動リトライを改善。思考中に API 接続が切れた場合、“Connection closed while thinking” を表示せず自動的にリトライするように |
| 改善 | サブエージェントパネルを改善。アイドル状態のサブエージェントは 30 秒後に自動非表示、リストは最大 5 行でスクロールヒント付き、フッターにキーボードヒントを表示 |
| 改善 | MCP OAuth ブラウザページを Claude Code のビジュアルスタイルに合わせ、認証成功時に自動クローズするように改善 |
| 改善 | フルスクリーンモードでの URL 開封を Cmd+click(macOS)/ Ctrl+click に変更。ネイティブターミナルの挙動に合わせた |
| 改善 | Improved N memories の行が verbose モード以外では個別ファイルを列挙しないように変更 |
| 修正 | カスタム ANTHROPIC_BASE_URL および Foundry 環境でリクエストごとの attestation トークンが変わることでプロンプトキャッシュが読まれない問題を修正 |
| 修正 | ネットワークドライブおよびクラウド同期フォルダで Write/Edit が 0 バイトまたは途中で切れたファイルを生成する問題を修正 |
| 修正 | macOS で open・osascript・ブラウザ認証フローが error -600 で失敗する問題を修正(Apple Events エンタイトルメントを追加) |
| 修正 | 2.1.169 で導入された起動リグレッションを修正(MCP サーバー未設定の新規環境で最初のプロンプトが managed-settings fetch を約 120ms 待つ問題) |
| 修正 | ネットワーク状態が不安定なとき、アカウント設定取得の遅延で起動直後に真っ白な画面が最大 15 秒続く問題を修正 |
| 修正 | .claude.json に壊れた null のプロジェクトエントリが含まれる場合の起動クラッシュ(TypeError: Cannot read properties of null)を修正 |
| 修正 | Spotlight がインデックス再構築中に macOS TUI がセッション開始時に固まり Ctrl+C が無応答になる問題を修正 |
| 修正 | 別の Claude Code プロセスが 30 日トランスクリプトクリーンアップを実行した際に、長期アイドルセッションの履歴が失われる問題を修正 |
| 修正 | フォアグラウンドサブエージェントが無制限にネストチェーンを生成する問題を修正。バックグラウンドサブエージェントと同じ深さ 5 段階の制限を適用するように |
| 修正 | モデル切り替え直後に /recap および会話フォークが切り替え前のモデルを使用する問題を修正 |
| 修正 | サブエージェントの “Thinking” 経過時間が親エージェントの経過時間を表示していた問題を修正 |
| 修正 | ネストエージェント待機中のサブエージェントがエージェントパネルで “waiting” ではなく時間が進むカウンターを表示していた問題を修正 |
| 修正 | API リトライ表示(“Retrying in 0s · attempt N/10”)がリトライ成功後も画面に残る問題を修正 |
| 修正 | AWS の awsCredentialExport で残存期限が短い認証情報が毎分リフレッシュされる問題を修正。aws configure export-credentials の JSON 形式も受け付けるように |
| 修正 | claude mcp get/list で tools/list が失敗した際に ✓ Connected と表示される問題を修正。! Connected · tools fetch failed とエラー詳細を表示するように |
| 修正 | /remote-control 接続後に “connecting…” の古いラインが残留する問題を修正。接続後はトランスクリプトに確認メッセージが表示されるように |
| 修正 | Windows で bare な git が解決できない場合に ExitWorktree がクリーンなワークツリーを “Could not verify worktree state” で削除拒否する問題を修正 |
| 修正 | ~/.claude がシンボリックリンク下にある場合、~/.claude/settings.json が相対シンボリックリンクだと /effort や /model などの設定変更が ENOENT で失敗する問題を修正 |
| 修正 | IntelliJ および VS Code でコンテキストリマインダーの IDE 選択行番号が 1 つずれる問題を修正 |
| 修正 | フルスクリーンモードでネイティブターミナル選択(modifier+drag)後に Ctrl+C を押すとクリップボードの内容が上書きされる問題を修正 |
| 修正 | クリップボードにテキストが含まれているときに Ctrl+V が “No image found in clipboard” を表示してペーストできない問題を修正 |
| 修正 | Windows/OneDrive でエージェントディレクトリがすでに存在する場合にエージェント作成が “EEXIST: file already exists” で失敗する問題を修正 |
| 修正 | AskUserQuestion のプレビューコンテンツがダイアログの端で切れてワードラップされない問題を修正 |
| 修正 | AskUserQuestion の複数選択で “Other” に入力した自由テキストが送信時に無言で破棄される問題を修正 |
| 修正 | /stats の「最もアクティブな日」と日別トークンチャートの日付が UTC マイナスタイムゾーンで 1 日早く表示される問題を修正 |
| 修正 | Linux でクリップボードユーティリティが Claude Code 起動後にインストールされた場合、/copy とコピーオンセレクトが検出できない問題を修正 |
| 修正 | Write(新規ファイル作成)プレビューでタブインデントのコードが誤ったインデントで表示される問題を修正 |
| 修正 | ターン実行中にキューに積まれたユーザープロンプトがトランスクリプトで全幅背景ハイライトにならない問題を修正 |
| 修正 | Ghostty でアクティビティスピナーのパルスが誤ったグリフサイズに留まる問題を修正 |
2.1.179
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 修正 | ストリーム途中の接続断を修正: 部分的なレスポンスが保存されるようになり、スピナーが running tool で固まる問題も解消 |
| 修正 | WSL2 (Windows Terminal / VS Code) でのマウスホイールスクロール不具合を修正(2.1.172 のリグレッション) |
| 修正 | Linux 環境でサンドボックスの denyRead/allowRead グロブが大規模ディレクトリツリーに対して Bash ツール説明を巨大化しセッションが使用不能になる問題を修正 |
| 修正 | ターン完了直後に 1 桁の返信がセッションレーティングとしてフィードバックサーベイに取り込まれる問題を修正 |
| 修正 | ウェルカムスクリーンに複数のプロモーションバナーが積み重なる問題を修正(1 セッションにつき最大 1 つのプロモのみ表示) |
| 修正 | サブエージェント表示中に Ctrl+O でサブエージェントのトランスクリプトが表示されない問題を修正 |
| 修正 | サブエージェント/フッターパネルからプロンプト入力にクリックでフォーカスが戻らない問題を修正 |
| 修正 | リモートセッションのバックグラウンドタスクがターン間に “still running” のまま表示される問題を修正 |
| 改善 | リモートセッションでのプラグインロードパフォーマンスを改善 |
2.1.178
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 新機能 | Tool(param:value) 構文による権限ルールを追加。ツールの入力パラメーターを * ワイルドカード付きでマッチできる |
| 新機能 | ネストした .claude/skills ディレクトリのスキルが、配下ファイルを操作中に自動ロードされるように。名前衝突時は <dir>:<name> 形式で区別 |
| 新機能 | ネストした .claude/ ディレクトリにおいて、エージェント・ワークフロー・出力スタイルは作業ディレクトリに最も近いものが名前衝突時に優先されるように |
| 改善 | Auto モード: サブエージェント起動前に分類器が評価を行うように |
| 改善 | /doctor コマンドをフラットなツリーレイアウトに改善し、セクションのステータスアイコンを明確化し、コマンド名をハイライト表示 |
| 改善 | スキル一覧の切り捨て警告が、影響を受けるスキルの説明数を表示するように強化 |
| 改善 | Workflow プロンプトキーワードが紫のシマーハイライトで表示されるように。「run a workflow」などの明示的なフレーズのみでトリガー |
| 改善 | Remote Control のエラーメッセージを改善。フッターに /rc failed の永続インジケーターを追加し、接続失敗時の説明を明確化 |
| 改善 | /bug コマンドで説明文の入力が必須になり、モデルの拒否テキストが Issue タイトルに使われなくなった |
| 修正 | CLI が古い websocket/OAuth ファイルディスクリプタ環境変数を引き継いだ際の OOM クラッシュを修正 |
| 修正 | OAuth トークンが別アカウントのものである場合に Claude in Chrome が無言で接続失敗する問題を修正 |
| 修正 | ネストした .claude/skills のディレクトリ修飾名が非対話型実行時に権限プロンプトでブロックされる問題を修正 |
| 修正 | サブエージェントのトランスクリプトビューにツール結果とライブ進捗が表示されない問題を修正 |
| 修正 | サブエージェントがターンを終えている間に送信したメッセージが失われる問題を修正 |
| 修正 | 実行中のサブエージェントを ctrl+b でバックグラウンド化すると最初から再起動される問題を修正 |
| 修正 | カスタム API ゲートウェイで claude agents のワーカーが “401 Invalid bearer token” で失敗する問題を修正 |
| 修正 | コンパクションが --fallback-model を無視する問題を修正 |
| 修正 | セッション外で認証情報が更新された後もモデルリクエストが認証エラーで失敗し続ける問題を修正 |
| 修正 | /bg または ←← で作成したバックグラウンドセッションがエージェント一覧で “Working” のまま表示され続ける問題を修正 |
| 修正 | CLAUDE_CODE_PLUGIN_KEEP_MARKETPLACE_ON_FAILURE=1 がプラグインの新規インストールを妨げる問題を修正 |
| 修正 | サブエージェントの disallowedTools に指定した MCP サーバーレベルのスペックが無視される問題を修正 |
| 修正 | vim モードの undo: u がコマンドをまとめて取り消すのではなく 1 つずつ取り消すように修正 |
| 修正 | カスタム URI スキームのステータスラインリンクが claude agents で開かない問題を修正 |
| VSCode | VSCode で Esc が CJK IME の候補ウィンドウを閉じると同時に実行中の Claude タスクもキャンセルされる問題を修正 |
まとめ
この週は 5 バージョンで合計 70 件超の変更が積み上がった。2.1.178 での Tool(param:value) 構文やネストした .claude/ サポートによる制御性向上、2.1.179 での接続断修正・WSL2 対応など安定性向上に続き、2.1.181 では /config key=value 構文のような利便性向上から起動問題・ネットワークドライブの Write/Edit 修正・サブエージェントの深さ制限まで幅広い修正が集中した。さらに 2.1.183 では Auto モードにおける破壊的操作のブロック強化や thinking ブロック絡みの不具合修正が加わり、エージェントを積極活用するユーザーの安全性と信頼性が一段と高まった週となった。